「病気発症」「治療改善」を認識し、人生あせらずゆっくりと
鬱病を始めとする心の病気には、
残念な事に、まだ偏見や誤解があるんですね。
患者さん自身も悲観したり、
自分を責めたりしがちなんです。
しかし鬱病も一つの病気であり、
十分治療が可能なものなんです。
自分がそういう病気になったという事を客観的に認識し、
必ず良くなる事を理解して、
治療に専念する心構えを持つ事が大切です(^-^)
鬱病の治療では、
自分の力だけで治そうとしない事、
回復を急がない事も大事なんですね。
抗鬱薬などを服用して、
不安感や不眠などの症状がやわらいだとしても、
良くなった、完治したなどと決して自己判断してはいけません。
症状などによって個人差はありますが、
一般に鬱病の治療には半年から一年かかります。
結果をあせらず、気長に治療に専念しましょう(^^)
十分に休養しながら薬物療法を始めると、
普通、一ー三週間で気分が良くなったように感じ、
二ヶ月くらいで躁鬱状態からも抜け出せるようになるんです。
この時期には、
職場復帰などなど、
通常の生活に戻る事も考えられます。
しかし、この段階では
まだ良くなったとは言えません。
鬱病は症状が消えても、
その後の六ヶ月くらいは
再発のリスクが残っているのです。
ここで安心してしまうと、
また、スタートからやり直す事にもなりかねません・・・。
治療は更に長びいてしまうんですね・・・。
治療は毎日スムーズに
回復するわけではないんです。
今日は気分が良くっても、
翌日から憂鬱になる事もよくよくあります。
鬱病はこうした「一進一退」を繰り返し、
薬とも長く付き合いながら
良くなって改善していくという事を理解しておきましょう。