抗(向)精神病薬と抗不安薬
ひどく興奮したり、不安やイライラ、あせりなどの症状が強く出ていたり、
幻想や妄想といった症状も伴う場合に、
抗(向)精神病薬を使う事があるんですね。
この薬は、元々は、
そう病や統合失調症を抑える為のものなんです。
鬱病では、かなりの重症の場合や
自殺を図るリスクが高いと思われる時に、
最初から処方される場合があるんですね。
抗(向)精神病薬は、メジャートランキライザーとも言われ、
どの場合においても単独で使われる事はなく、
抗鬱薬との併用になるんです。
副作用の症状は、手が震えたり動作がぎこちなくなる
パーキンソン症状や、落ち着きがなくなるアカシジア、
血圧の変動などが知られているんですね。
高齢者には、無意識に舌や唇、あごなどが動いてしまう、
遅発性ジスネキジアなどが見られる事もあるんです。
しかし抗(向)精神病薬が鬱病の治療で使われるパターンでは、
処方される量が少ないので、
副作用の心配はそれほどありません。
抗不安薬は、マイナートランキライザー(緩和精神安定薬)とも言われ、
不安や緊張、あせり、イライラをやわらげるんですね。
心身症や自律神経失調症で
不安や緊張が強いパターンにも効果があるんです。
鬱病の治療では、抗鬱薬と併用される事が多く、
様々な種類があるんです。
一般によく使われるのは、
ベンゾジアゼピン系と言われるものなんですね。
この薬は、脳内で過度な不安状態を
つくり出している神経系の活動を
抑える働きを持っているんです。
即効性があり、副作用も少ないので、
安心して使う事ができます。
しかし、鎮静・睡眠作用があるので、
眠気や倦怠感、ふらつきなどが
あらわれる事があるんですね。
特に高齢者に出やすい傾向があるので
要注意なんです。
また、長期にわたって服用すると、
依存性が生じる事があり、
急にやめると症状が悪化する事もあるんです。
服用量は、
必ず医師の支持に従いましょうね。