認知症と間違われることが多い
鬱病には、物忘れや、
物事に興味を示さなくなる等の
症状があります。
それは、認知症の症状と共通する為、
高齢者の場合は認知症と間違われる事があるんですね。
鬱病で見られる症状のうち、
憂鬱感やイライラ、妄想等は、
認知症では見られないんです。
又、老年期の鬱病では、身体の不調をしきりに訴えたり、
自分の病気を重症だと思い込んで心配する、
周りに迷惑をかけていると自分を責める等の症状がよく見られます。
これらは認知症ではあまり出ないみたいです。
物忘れも、認知症の場合は忘れている事の自覚がありませんが、
鬱病では、自分の物忘れに過敏に反応して落ち込むんですね。
質問に対して、認知症では見当違いの答えが返ってくる事が多く、
鬱では「分からない」と答える傾向があるようです。
加齢によって血管が変化する事も、
老年期鬱病の要因の一つなんですね。
老化現象として、動脈硬化等で血管の内くうは狭くなりますが、
このような血管の変化で起きる鬱病を
血管性鬱病と言うんです。
高齢になってから鬱病を初めて発症した人に多く、
大きく分けて二つの原因によって引き起こされるんですね。
一つは、症状が出ない程度の小さな脳梗塞、
無症候性脳梗塞です。
これが脳の中の感情を支配する部分で起きると、
鬱病を発症する事があるんです。
二つ目は、脳梗塞や脳出血の発作の後遺症として
起きるものなんですね。