医師との面接は大切な治療のひとつ
どんな病気でも、医師とのコミュニケーションは大事ですが、
鬱病の治療ではとくに、
患者さんの話を聞く事が基本になるんですね。
じっくり話しを聞いてもらっただけでも
気持ちが軽くなるという人もいるんです。
心療内科や精神科での医師の面接は、
患者さんの今の状態や悩みから問題点を見つけるだけでなく、
精神療法そのものの側面も持っているんです。
それを、一般精神療法、
簡易精神療法と呼ばれているんですね。
鬱病の治療では、薬物療法や、
その他の治療を進める一方で、
定期的な面接を行う事も重要な役割を果たしているんです。
面接は、主治医が患者さんと一対一で行うのが基本ですが、
場合によっては、主治医の指示のもとで、
カウンセラー(臨床心理士)が行う事もあるんですね。
面接では、まず医師は
患者さんの話を聞く事から始まるんです。
この時、医師はそれについて評価や批判はせず、
共感する態度で接し、徹底して聞き役になるんですね。
さらに、患者さんの悩みや苦しみや心の痛み、
解決しようと頑張っている事を認めます。
こうして話を進める事で、患者さんの不安や緊張をほぐし、
自分自身を見直す余裕を持ってもらうんです。
その上で、その時点で分かる、症状や悩みのもとを説明し、
病気は必ず良くなる事、
医師はその為の支えになる事を伝えるんです。
さらに、これからの治療について説明をして、
患者さんが安心して取り組んでもらえる状態をつくっていきます。