心の状態を探ってサポートする支持療法
精神療法の中で、
もっともポピュラーで基本的なものが、
支持療法なんです。
支持療法は、
医師との面接の延長と考えるとよいですね(^^)
この療法では、医師は患者さんの心を探り、
サポート(支持)する事で精神的に立ち直らせ、
回復をはかるんですね。
患者さんに対する医師の理解や共感、
助言などの全てが治療となるんです。
医師は、患者さんの訴えに対していいとか悪いとかの判断をしたり、
とがめたり、反対に安易に励ましたりもしないんです。
気持ちがラクになるように接して、
患者さんの自尊心を高め、悲観的になったり
孤独を感じないようにアドバイスをするんですね。
その一方で病気の自覚を持たせ、どんな病気か、
どうやって回復するのかを説明し、
症状を軽くする方法を医学的に指導していくんです。
精神療法は、
それぞれが独自の理論にもとづいて
成立したものなんですね。
実際の治療の方法も様々で、
効果出ているかどうか分かりにくいものもあるんです。
症状や現在の状況、患者さん自身の性格などによって、
適切な治療法があれば選ばれます。
しかし、治療がスムーズに進まず、
患者さんが不安やあせりを感じて、
症状をかえって悪化させる事があるのも事実なんです。
精神療法は、
薬物治療の補助的なものと考えるとよいですね。
患者さんの症状によって、
精神療法の方法は変化するんです。