集中力や思考力の低下と自殺願望
鬱病で集中力が低下すると、簡単な計算ができなくなったり、
思考のペースがゆっくりになり、
物事を決断したり判断したりするのが難しくなるんです。
前はできていたのに、なぜ?
といった感覚です。
何かで発言を求められても、考えがまとめれず、
言葉が出てこなかったり、泣いてしまったり、
とっさに行動が起こせない、物覚えが悪くなったりします。
精神状態が自分に自身が持てなくなり、
仕事や家庭での重要な物事の決断だけでなく、
日常的な簡単なことも、考え込んで決めれません。
マイナス思考は自分自身にも向かいます。
ちょっとしたミスや不快な出来事を非常に過大にとらえて、
マイナス面ばかりを気にし後悔しますが、
それが前向きに生かすことができず、自己否定が強くなります。
物事に対して良い面を否定し、悪いところばかりを探し、
他の可能性や中間の過程を無視して、
一気に自己結論を出そうとするんです。
「どうせ自分は」「自分には価値がない」「人間失格」
といった考えにとらわれます。
「生きるのが辛い、死んだ方がラクなのかも・・・」
「夢も希望も将来も何もない、お先真っ暗・・・」
と、どんどん自殺願望へと精神が繋がっていきます。
この自殺願望を、
「希死念慮」「自殺念慮」と言います。
しかしこの思いはあくまで病気がそう思わせているんです。