睡眠障害
鬱病では、精神症状と同時に身体症状もあらわれてきます。
身体症状は、睡眠欲、食欲、性欲といった、
人間の三大欲求と言われる本能的な機能に影響することが多いです。
そして、もっっともよく見られるのが睡眠障害です。
その中でもほぼ必ずと言っていいほどあらわれるのが不眠です。
布団に入って寝転んでも中々眠れない、
熟睡できず、数時間毎に夜中に何度も目が覚める、
怖い、不快な夢をみてうなされる、気分が悪くなる。
非常に苦しい症状です。
「早朝覚醒(そうちょうかくせい)」は、
鬱病の特徴的な症状で、明け方に目が覚めもう一度寝付けない、
普段よりも数時間早く目が覚めてしまい眠れないといった症状です。
一旦寝付いてもすぐに目が覚めてしまうケースも良くみられ、
又、寝覚めが悪く、目が覚めても疲れが取れずスッキリせず、
布団から出たいけど出ようとする気力が起こらない時もあります。
朝は、鬱の精神症状が強まりやすい時間帯で、
早朝覚醒が起きた時は、
自殺願望が起こりやすい傾向もあるようです。
不眠とは反対に、眠り過ぎる「過民(かみん)」という症状が、
出るケースも多いです。
酷い時は24時間布団に入りっぱなしという時もあります。
寝過ぎも身体に負担がかかり、
本人には大変苦しく辛い状況です。
睡眠障害は辛い症状ばかりなんです。